Gen-Live Painting

Gen-Live Painting

2016-11-26

本作はクリエイティブユニットCALAR.inkによって
茨城県北芸術祭で展示された作品のスピンオフとなる作品です。
プログラミングによってイメージを作り出すジェネラティブアートでは
一瞬で完成となるイメージを描画することもできますが、
中にはその生成過程自体が美しく、
いつまでも鑑賞していたいと思えるようなものもあります。
本作品はその過程をライブペインティングを鑑賞するように
楽しむことが出来るインスタレーション作品です。

ごはんとアート vol.2にて展示しました。

Gen-Live Painting
Gen-Live Painting
Gen-Live Painting

Edison+ステッピングモーター制御でXYプロッターを自作。
キャンバス裏にそのXYプロッターを仕込み、磁石を動かします。
キャンバス表にはその磁石に引っ付くように細工されたペンが付けられており、
XYプロッターの動きに合わせて線を描画します。
キャンバスの表には女の子の影がプロジェクターにより投影されており、
ペンの動きに合わせてあたかも女の子の影が絵を描いているようにアニメーションします。

Gen-Live Painting

Edisonで制御するXYプロッターの位置をシリアル通信でUnityへ送り、
女の子の影を動かしています。

女の子の影が描画する線はプログラミングにより生成された
いわゆるジェネラティブアートです。
このような作品はディスプレイ上の描画で完結することが多いですが、
この作品ではプログラミングで生成された線が
実際のキャンバスにリアルタイムに描画されます。
女の子の影の演出もあいまって
よりアウラをまとったジェネラティブアートを楽しむことができます。

Gen-Live Painting

今後の展望として、
アート/エンターテイメント寄りのアプローチとしては
実際の人間の描き手とコラボレーションしたり、
より複雑なアルゴリズムで絵を描画する構想があります。

また、実用的な使い方としては
店頭でオリジナルのキャラクターにイラストや商品POPを描かせて
サイネージの様に使用しするのも面白いかもしれません。